Power Apps活用事例 音声電卓編

音声電卓アプリ ― 冷凍・冷蔵現場の「数える」を変えたアプリ

Power Appsはアプリ作成ツールであるため、
在庫管理システム「ストッククラウド」以外にも、
さまざまなオリジナル業務アプリを作成することができます。

本記事では、
ストッククラウド以外に筆者が作成したアプリの一例として、
「音声電卓アプリ」を紹介します。


音声電卓アプリとは

その名の通り、電卓機能を持つアプリですが、
入力を音声で行うという点が最大の特徴です。

両手がふさがる現場、
寒さで指先が思うように動かない環境でも、
正確に・ストレスなく計算できることを目的に開発しました。


開発の経緯

食肉製品を製造する前工程では、
巨大な冷凍庫からブロック状の食肉原料を引き抜く作業があります。

この際、必要な原料重量を確保するため、
引き抜いた重量を都度電卓で計算する必要がありました。

食肉原料は、野菜や魚と同じく、
同じサイズのケースに入っていても
ケースごとに重量が異なります
そのため、金額管理もケース単位ではなく、
重量換算で行われます。

(余談ですが、このような管理方法は
「不定貫(ふていかん)」と呼ばれています。)


原始的だった現場オペレーション

ストッククラウドと同様に、
既存システムではバーコード管理自体は可能でした。
しかし、さまざまな障壁により、
引き抜いた総重量は電卓で手計算するという
非常に原始的なオペレーションが続いていました。

作業場は温度0〜5度の冷蔵庫。
ときには100ケース近い原料を、
小数点第1位まで電卓で入力します。

・押し間違えて計算が狂う
・数値が合わない
・クリアを押してしまい振り出しに戻る
・どこまで数えたか分からなくなる

冷蔵・冷凍環境で体も指も震える中、
単純なカウント作業でさえ
大きな労力と時間を要する作業となっていました。


「音声でカウントできないか?」

そんな現場を見て、
「なんとか音声でカウントできないものか
と考えたのが、このアプリ開発のきっかけです。

iPhoneの音声入力機能を活かせば、
現場の負担を一気に減らせるのではないか――。
そう考えて作成したのが、
この音声電卓アプリでした。


音声電卓アプリの使い方

使い方は非常にシンプルです。

1ケースずつ重量を
iPhoneに向かって読み上げる
→ 改行ボタンを押す
→ あらかじめ用意したセルに数値が自動入力されます。

さらに、
最初に引き抜きたい目標の総重量を入力しておくことで、
現在の合計重量との差分(不足量)を
自動計算して表示します。


電卓より「分かりやすい」理由

このアプリは、
一般的な電卓のように
「最終的な合計だけ」を表示するのではありません。

・今まで読み上げた重量の合計
・現在のケース数(数量)

が常に画面に表示されます。

そのため、
現物と画面を見比べながら確認でき、
カウントミスが起きにくくなりました。

結果として、
これまでの障壁となっていた要素を
すべて解消するアプリを作ることができたのです。


現場からの評価

この音声電卓アプリについても、
現場の従業員の方々から

「最高」
「すばらしい」

といった言葉をいただきました。

その言葉をもらえた瞬間は、
今でも鮮明に覚えています。


ツイン経営パートナーの強み

ツイン経営パートナーでは、
こうした現場ごとの小さな困りごとに対しても、
最適な仕組みを一緒に考え、
伴走支援できることを強みとしています。

「こんなこと、システムで解決できないかな?」
そんな些細なお悩みでも構いません。

ぜひお気軽に、
無料相談をご利用ください。

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