リアルタイム在庫管理の課題と解決策

Stockclowd/ストッククラウド活用事例
システム導入前編-3

(前回のシステム導入前編-2からの続き)

「リアルタイム化」への模索 ― スマホ入力への道

管理レベルを上げて在庫を管理するようになりましたが、
その努力に見合うほどの“リターン”は得られませんでした。

理由はいくつかあります。
まず、①在庫差異がすでに常態化していたこと。
そして②差異を解消しても、組織として評価が上がる仕組みがなかったこと。
確かに自分たちの作業効率は上がるはずでしたが、
現場全体を動かすほどの“是正の力”までは持ち合わせていませんでした。


「もぐらたたき」のような在庫差異の追いかけ合い

在庫差異は、合わせてはずれ、ずれては合わせ…の繰り返し。
まるで“もぐらたたき”のような終わりのない日々でした。

特に大きな課題は、リアルタイムで情報を確認できないこと。
在庫リストは紙に印字され、そこに現場で手書きのメモを加える。
その後、業務終了後に約1時間かけてExcelへ転記――。
この作業は想像以上に骨の折れるものでした。


入力作業が「ミス」と「疲労」を生む悪循環

現場には、PC操作が得意でないスタッフも多くいました。
一日の終わりに疲れた状態で入力作業を行うため、
入力ミスやデータ破損が頻発。
ときにはExcelの関数を壊してしまうこともありました。

「リアルタイムに入力できれば、この手間はなくせるのに…」
そう思っても、解決策が簡単に見つかるわけではありません。
現場作業とデータ入力の間には、深くて冷たい壁があったのです。


冷凍庫では動かないノートPC

「リアルタイム化を実現するために、ノートPCを現場に持ち込めばいいのでは?」
最初に思いついたのは、そんな単純な発想でした。

しかし、現実は甘くありません。
マイナス25度の冷凍庫内では、ノートPCは動作不能。
バッテリーが急速に消耗し、フリーズ(文字通り)してしまいました。

さらに、落下や結露による故障のリスクも高く、
高価な機器を持ち込むのは現実的ではありませんでした。
「タブレットなら?」と考えても、当時は支給されておらず導入ハードルが高い。


スマートフォンという“希望”

そんな中で見つけたのが、社内用iPhoneの存在でした。
これなら持ち運びも簡単で、冷凍庫内でもある程度動作する。
「もしこのスマホを使って、リアルタイムに在庫を入力できたら――」

その発想こそが、ストッククラウド開発の原点
次のステージへと押し上げる“きっかけ”となったのです。

(次回へ続く)

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